28.妖怪「恩知らず」の巻。

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さてさて、今回は妖怪「恩知らず」の巻です。

まあいちいち妖怪にたとえて書くもの面倒なので今回は普通に書いて行きましょう。

「恩知らず」を語る前に、まず「恩」とはなんであるか?と言う事を知ってもらわないといけない。

人生と言う旅を続けていると、いろいろな事で、人から恩を受ける事が多いわけです。

この「恩」と言うのは何であるか?お金をくれたり物をくれたりと、いろんな恩があるように見えるのですが、本当は・・・「恩」と言うものは「思う」と言う事に準じるんであります。

すなわち「恩」とは、相手の方がどれぐらい、自分の事を「思って」下さったか・・なんです。これは「愛」とも言えるのですがちょっと違います。「親切」と言う言葉が一番近い「思い」です。


たとえば困った人が居れば、救いの手を差し伸べます。それは困っている人の身になれば、自分だっていつそういう事が起きるか解らないのが人生ですから自分だって困っている時には助けてもらったらうれしい・・だからその人の気持ちが解るから助けるんです。

それは相手の事を思う気持ちなのです。ですから「恩」と言うのは、受けた側がその思いをどれだけ理解出来るかでまるで違ってくるのです。

100の思いを受けたと解れば、100の思いを返す、これが「恩返し」なのです。

それが100の思いを受けたにもかかわらず10も20も解らない、もっと言えば何も感じない・・これを「恩知らず」と呼ぶのです。

もっと悪いのはマイナスに考えてしまう事です。恨みや妬みにすり替えてしまう・・・これを「恩を仇で返す」と言うのです。
(有名ブログのコメントに多かったりします)

 

さて、皆さん。
「カルマ」と言う言葉を聞いた事があるでしょう?このカルマというのは、この「恩」をどれだけ受けて、どれだけ返したか、のバランスで計るものだと知って下さい。

すなわち受けた「恩」をどれだけ返したか・・・・100に対して20しか返せないと80のカルマが残るのです。これがカルマの法則です。

一番解りやすいのは「神様との約束」です。なぜなら、神様と約束を交わして私たちはこの世に生まれます。これは生まれて最初にいただく「恩」なのです。

これを一生かかってどれぐらい返せるか・・・これが返しきれなければ、来世にカルマを残します。これが前世のカルマとして人生の最初から加算されるわけです。

”注”
(神様との約束は自分で決めたパスワードのようにその人にしか解りません、誰も教えてくれません)


そして生まれて育って、両親に「恩」を頂きます。これが2番目の「恩」です。これも返して行かなければいけない重要な「ご恩」です。

社会に出れば、もっともっと「ご恩」を受けます。ありとあらゆる「ご恩」を誰もが受け取って生きて行くのです。

さあ、ここまで書けば解りますよね?そうです、「恩知らず」な人はどんどんカルマが増えて行くのです。

恩ばかり受けて、ちっともその「思い」を返してなければ知らずのうちにこの世にカルマを積み上げて行くのです。ですから「恩知らず」な人の人生はうまく行きません。何をやってもおかしな事になるんです、なぜならカルマがどっと圧し掛かって物事はすんなりとは進まないのですから。

重い荷物を背負って人生と言う長い旅を足を引きずって歩くのです。

「重い荷物」は「思い荷物」なのです。

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すなわち、受けた思いを返していないから「思い荷物」を背負うのです、単純明快な計算なのです。

受けた「ご恩」は「思いの量」に比例するのです。どれだけその方が自分の事を思ってくれたか・・・・これが「ご恩」の量なのです、
それをそのままにしていれば、それが今の自分の「カルマの量」だと思えば間違いありません。

ですから、これを返さない人を「恩知らず」と呼ぶのです。すなわち「恩知らず」は「カルマの重い」人なのです。「恩を仇で返す」人のカルマはもっともっと重くなります。←(ここ重要)
 

さてさて、「恩」とは「思い」である事。そしてその「思い」は受けた分だけ「返す」のが「恩返し」そして返さない分だけ「カルマ」になって「重荷」を背負い込む。それがこの世の仕組みなのだと理解して下さい。


妖怪にたとえるなら人の「思い」を受けても、それを見えないようにしてしまう・・・・それがこの妖怪「恩知らず」の正体です。これに憑依された人には人の優しい気持ちが伝わらなくなります。すなわちどれだけ「恩」を受けても、何も感じなくなります。それは自分の「人徳」などととんでもない勘違いをします。「自分は運がいい」「ラッキー!」などと能天気な解釈で終わります。そうして本人はまったく自覚の無いままに「恩知らず」になって行きます。

それがカルマになり人生はうまく行きません。ですから益々「ご恩」を沢山受ける人生になっていきます。もう誰に「ご恩」を受けたか、なんてみんな忘れてしまいます。自分が生きて行くのが精一杯、人の事を思うなんて到底出来ません。もう、雪だるまのようにカルマはふくれ上がって行くだけです。

自分の事しか考えないような人はこういう仕組みで出来上がります。人の事を思うと自分が受けた「ご恩」ばかりが思い出されます。だから人の事を思うのが苦手になります。それよりも人に自分をどう思ってもらえるか・・ばかりが気になります。そうやって一見ご立派な事を言う「恩知らず」が増えて行くのです。

この「恩知らず」な人の特徴はこの「ご立派」な事を言う・・と言うところにあります、なにより人にどう思われるかを気にしていますから自然とそういう風になります、嘘つきになったりもします、見栄っ張りとか「ええカッコしい」の人が多いのです。

妖怪「恩知らず」に憑依された人の人生はみじめです。なぜなら実はまったく「今の自分」が見えていないのです。「今」の自分がどれだけの「ご恩」で出来上がっているかが見えていない。だから返すべき「思いの量」もまったく解っていません。すなわち自分のカルマが何だか解っていないのです。

こういう人の事をいくら「思って上げて」もそれは親切どころかその人のカルマをまた増やしてしまうだけかもしれません。


まあ、日本人は世界一親切な民族ですから、これがうまく回る時と逆効果になる事が極端に起こってきます、すなわち日本と言う国は「超親切」な人が「超恩知らず」を作り出すという不思議な国なのです。

これに甘えた「超恩知らず」が「引きこもり」や「ニート」などという「すべてがご恩」で成り立ったような生き方を平気でしてしまう。まあ、ここまで極端ではなくても自立出来ない大人なんてこの国にはいくらでも居るのが現状なのです。


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